入院している友人の大部屋で面白い会話を耳にした。
救急車で運ばれたお母さんと
慌ててやってきた息子の会話である。
大柄な息子さんはとにかく気が短い。
なにを話してもいちいち怒り口調だ。
何度となくおむつを心配する母親に
「明日、○○(多分兄弟の名前)に言えっていってるだろ!」
と怒鳴る。
しばらくしてまたオムツを心配する母親に
「今夜は看護婦さんが用意してくれるから大丈夫なんだよ!」
と、また怒鳴る。
そんなやりとりを何度か繰り返した後、最後にこう怒鳴った。
「おい!オムツ、買ってきたからな!」
思わず笑ってしまった。
何のことはない、息子さんもとても母親を心配しているのだ。
だったら最初からもっと優しくしてあげればいいのに。
きっと照れが邪魔をするのだろう。
全く男ってやつは・・と考えながら、ふと思い出すことがあった。
今日はケンタッキーを食べたいと言う母の為に
フライドチキンを買いに行っていた。
チキンを渡して母に一言。
「私の分は取っておかなくていいから、全部食べちゃいなよ!
まったく、いつも変に気を使うんだから!」
まんまと怒鳴っていたのだ。
親子とは難しいものである。
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