20代の頃、70年代の邦画をよくビデオ屋で借りて見ていた時期があった。
時代の変革期でもあった当時の映画は思想的というのだろうか
面白いというよりは、難解で眉根を寄せて見るようなもののほうが多かった。
その中でもよくも悪くも想い出深いのがある。
ウルトラマンにちゃぶ台を持ちこんだことで知られる実相寺昭雄監督の映画だ。
意味が分からな過ぎて、返却期限ギリギリまでかかって殆ど意地だけで見て返した。
きっと今見ても良く分からないだろうと思うけど
それ以来、なんとなく名前が気になる監督になっている。
先日、その実相寺監督へ向けた記事を見つけて
「最近はメジャーなもの王道なものがなくなっちゃったから、
アウトサイダー的な人材が輝く場もなくなってるんじゃないかなぁ」
とうくだりに、なるほどなぁと思った。
この監督は間違いなく王道ではない部類だろう。
そして趣向が細分化した現在、王道はない。
何年か前、田中邦衛にとても人気が出た時期があったけど
若大将を幼いころに見ていた自分にとっては、ちょっと不思議な光景だった。
加山雄三に価値を見出していた時代は終わったんだなぁと思った。
そろそろ一周回って太陽の似合う正統派のヒーローが出てきてもいいんじゃないのかな。
そうしたら時代ももっと明るくなるんじゃなかろうか^^
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