出かけようと家の前の道にでたら
アスファルトのまん中になにやら動くくろいもの。
カメムシの縦半分くらいの虫が腹を見せふわふわと漂っていた。
イヤちがう。その虫の三分の一くらいのアリがひっくり返った
それを運んでいるのだった。しかも一匹で。
あぁこりゃタイヤでつぶしちゃ可哀そうだと
道路の脇に行くまで目で追った・・
が最後、見ているうちに巣に帰るまで見届けたくなった。
やむなくお出かけ中断である。
頑張れよとイキんで眺めたり、
アリの頑張りを自分に重ねてつい手助けしたりで
追いかけること1時間。
それにしても手助け用のススキの葉や枯れた枝を手に持ち
しゃがんだり立ったり、じっと何かを見つめる姿は人目をひく。
横を通る小学生の冷たい姿勢や
郵便配達員の遠巻きの視線がなにやら痛い。
心の中ではトトロのメイちゃんを自分に重ねても
実際は腕にハンドバッグをぶら下げた四十がらみだったことに
こういうとき心の底からシマッタと思う。
最後はご近所さんまで心配して声を掛けてくれるしまつ。
おかげでみんなでアリを見て、ワイワイ楽しいひと時でした。
兎追いしかの山は遠くにあらず。なーんてね。
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