ずーっと前だけれど、芹沢銈介美術館でやっていた
”イコン・タントラ・コプト展”というのが
とても面白かった。
”イコン”というのはギリシャ正教の聖像画だそうで
その絵の中が枠でくぎられているサマが
最近のテレビの、区切られた画面に重なった。
イコンは、その絵に触れて信仰するため
歴史的価値など求めることなく
ただひたすらに同じ絵を
同じように書き続ける人たちがいるそうだ。
それはとても面白いことだなと思う。
”変わらないこと”
これは、私自身のこの店のテーマでもある。
しかしながら、変わらないでいるためには
変わり続けなければならない。
なんだか、誰かの歌みたいだけれど、
それは、海の中でずっと同じ場所に立つ努力に似ている。
「元気だった?!!」
と、たった一ヶ月程度の、
良く考えてみると、月一の来院なら通常間隔にも拘らず、
ガラス戸の向こうにお客さんの顔が見えると
ほとんど生存確認みたいな嬉しい気持ちになってしまう。
どこにも行けなかったGWの身体は、
皆一様に背中の上の方に
頑丈な大皿を背負うかの如くの硬さをしょっている。
偏頭痛的な痛みが出た方も多いようだ。
ぼちぼちかけ始めた仕事場のエアコンで
足のだるさを訴える声も聞こえてくる。
動き出した世界の声も、変わらなくて、、イイネ。
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